膝の痛みと天気・季節の関係〜雨の日や冬に痛む理由を柔道整復師が解説
今は12月どんどん寒くなってきましたね。温度差が大きい日もあり体には堪えますね。
患者さんでも何もしていないのに膝の調子がよくない、とか明日天気悪いから調子よくないとおっしゃる方がいらっしゃいます。
こういう方は題にもあるように天気や気候の影響を受けている可能性もあります。もちろん日常生活動作で負荷かかっている可能性もありますので見直す必要はあります。
今日はそんな天気と季節の影響について話していこうと思います。
「雨が降りそうになると膝が痛む」「冬になると膝の調子が悪い」…そんな経験はありませんか?
当院にも「天気が悪くなる前に膝が痛くなる」「寒くなると膝がこわばる」というご相談を多くいただきます。
今回は、膝の痛みと天気・季節の関係について、よくある質問にお答えします。
Q1. 雨の日や天気が悪い日に膝が痛むのはなぜですか?
A. 気圧の変化が原因で、一般的に「天気痛」と呼ばれるものです

雨の日やその前日ぐらいから「何か調子がよくない」と訴える患者さんもいらっしゃいます。これは「天気痛」と呼ばれるものです。
天気痛のメカニズム
外気の気圧が低下してくると、膝をはじめとする関節に影響が出ます。
膝の関節の中は袋に覆われている感じになっており、その袋の中の圧と外の気圧に差が出てきてしまいます。
神経が過敏になる
この気圧の変化により、自律神経が乱れたり、神経が過敏に感じてしまい、不調の部分がより強く感じられることがあります。
「雨の前日から膝が痛む」という方は、この気圧の変化を敏感に感じ取っているのです。
Q2. 冬になると膝の痛みが悪化するのはなぜですか?
A. 気温の低下で筋肉が硬くなり、機能が低下するためです
冬に膝の痛みが悪化する方は多いですが、実は夏もエアコンの冷えで同様に起こることがあります。特に秋から冬の季節の変わり目に多いのが特徴です。
外気温の影響
外気温の影響を受けて、気温が下がれば筋肉も冷えて機能が低下してしまいます。力が入りにくくなり、膝を支えきれないようになってしまうということです。
筋肉の硬さと動きの悪さ
また、筋肉が硬くなると膝の動きも悪くなり、痛みを感じやすくなります。
運動量の減少
冬は運動量も減りがちで、筋力も落ちやすい季節です。そういった複合的な要因で、冬に膝の痛みが悪化しやすくなります。
患者さんにお話しを聞いていると冬場が一番運動量が下がっていますね。基本的に外へ出るということが少なくなっています。寒いし、、、、。と言われます。そういう方にはいくら外へ出てと言っても聞いてくれないので、当院では家でできる運動を指導しています。家の中だと外気の影響は受けにくいですからね。あとはやる気次第ということになります。
Q3. 天気による膝の痛みを和らげる方法はありますか?
A. 軽い運動と入浴が効果的です
天気による膝の痛みを和らげるには、血行を良くし、神経を落ち着かせることが大切です。
軽めの運動が有効
体操や軽めの運動が有効です。ただし、強い負荷の筋トレや、呼吸が乱れるような早いランニングはやめておいた方が無難です。
軽めのウォーキングや体操程度で、痛みが強く感じない、疲れない程度で大丈夫です。
ゆっくり入浴する
そのほかにも、ゆっくりお風呂で湯舟につかるのもよい方法です。
ただ、熱いのを我慢して入るより、温かいなと思う温度で少し長めに15~20分くらい浸かってあげるとよいです。
血行改善と自律神経の安定
いずれも血行もよくなりますし、神経も落ち着きやすくなります。
天気痛は自律神経の乱れも関係しているため、リラックスできる時間を作ることも大切です。
Q4. 寒い日の外出時に気をつけることはありますか?
A. 手足の先までしっかり防寒対策をしてください
これは当たり前なのですが、しっかり防寒対策をすることです。その中でも、手足の先をしっかりすることが重要です。
先端部の冷えが全身に影響
先が冷えると、冷えた血液が体内を通り戻っていくわけなので、もちろん膝まわりも通ると冷えてしまいやすくなります。
患部だけでなく先端も
そのため、患部だけ防寒対策するのではなくて、手足の先にも注目してください。
具体的な防寒対策:
- 手袋の着用
- 厚手の靴下
- レッグウォーマー
- 膝サポーター(保温効果のあるもの)
全身を温めることで、膝まわりの血行も良くなり、痛みが出にくくなります。
Q5. 天気や気温で痛むようになったら、整体院や病院に行くべきですか?
A. 頻繁に起こる場合や痛みが強い場合は相談をおすすめします
天気や気温で痛むようになったということは、膝の状態が何かしら変化してきている可能性があります。
自己判断は難しい
ただ、一時的なものか、進行しているものかはご自身では判断が難しいです。
こんな場合は専門家に相談を
もし、以下のような状態であれば、一度専門家に相談されることをおすすめします:
- 天気痛が頻繁に起こる
- 痛みが強くなってきている
- 日常生活に支障が出てきている
当院での対応
当院でも天気による膝の痛みでお悩みの方は多く、膝の状態を確認して、適切なケア方法をご提案しています。
天気痛だからと放置せず、膝の状態をしっかり把握することが大切です。
当院でのアプローチ
整体院こころでは、天気や気温による膝の痛みでお悩みの方に対して、以下のようなアプローチを行っています。
膝の状態確認
まずは膝の状態をしっかり確認し、天気痛の原因となっている要因を見極めます。
体全体のバランス調整
膝だけでなく、股関節、足首、姿勢など、体全体のバランスを整えることで、天気による影響を受けにくい体づくりをサポートします。
セルフケア指導
ご自宅でできる運動や入浴方法、防寒対策など、日常生活でのケア方法もアドバイスしています。
まとめ
膝の痛みと天気・季節の関係について、5つのポイントをご紹介しました。
- 雨の日の痛み: 気圧の変化による「天気痛」
- 冬の悪化: 気温低下で筋肉が硬くなり機能低下
- 和らげる方法: 軽い運動と入浴で血行改善
- 外出時の注意: 手足の先までしっかり防寒対策
- 専門家への相談: 頻繁に起こる場合は早めに相談
寒くなってきた今の季節だからこそ、できる範囲で体を動かす。筋肉は使わないと筋力低下を起こしてしまいますので、注意が必要な季節です。
あと冷えやすいので温める、冷やさないようにするという意識が大切です。貼るカイロなどの使用もとても良いと思います。火傷のリスクもありますので使用の際はお気をつけて。最近では低温カイロというのも売っていますので当院ではそちらをおすすめしています。
天気や気温による膝の痛みは、多くの方が経験されています。適切なケアと対策で、症状を和らげることができますので、お悩みの方はお気軽に整体院こころにご相談ください。
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