変形性膝関節症とは?原因と症状を柔道整復師がわかりやすく解説

先日60代後半の方が、整形外科で変形性膝関節症と診断され、痛みも続きリハビリもなく、注射と湿布でこのままで大丈夫なのかと心配になって当院に来られました。症状は膝の内側に痛みがあり、動きはじめや、長時間立っていると痛いとおっしゃっていました。腫れや、水がたまってはいませんでした。整形外科では「変形性膝関節症です」と診断名を告げられただけで、どんな疾患なのか、今後どんな症状が出るのか、何に気をつければいいのかなど、具体的な説明は何もなかったそうです。そのため、当院ではしっかり時間をかけて説明させていただきました。

「変形性膝関節症です」と整形外科で診断を受けて、不安になっていませんか?
「これから膝はどうなるのだろう」「手術しか方法はないのか」「痛みはもっと強くなるのか」と心配される方も多いと思います。
当院には、変形性膝関節症と診断された後、「できれば手術を避けたい」「日常生活を楽に送りたい」という方が多く来院されます。
この記事では、堺市南区の整体院「整体院こころ」。今までに19年間、10万人以上の施術を行ってきた経験から、変形性膝関節症について、患者さんからよく聞かれる4つの疑問にお答えします。

Q1. 変形性膝関節症って何ですか?

変形性膝関節症とは、膝の関節内にある軟骨がすり減り、骨が変形してしまう症状のことです。
膝の関節は、大腿骨(太ももの骨)と脛骨(すねの骨)の間にあり、その間には軟骨というクッションがあります。この軟骨が加齢や負担によってすり減ると、骨同士が直接ぶつかるようになり、痛みや骨の変形が起こります。


東京大学医学部の大規模疫学研究(ROADプロジェクト)によると、40歳以上の約2,530万人(男性860万人、女性1,670万人)が変形性膝関節症を有すると推定されています。特に50歳以降の女性に多く見られます。

Q2. どんな症状が出るんですか?

症状は人によってさまざまですが、段階的に進行していくことが多いです。

初期症状:
・膝に違和感がある
・鈍い痛み
・重い、だるい感じ
・朝起きた時の膝の違和感、こわばり  
など

中期以降:
進行していくと、多くの方が膝の内側に強い痛みを感じるようになります。もちろん外側に痛みが出る場合もあり、痛む場所は人によって異なります。
また、膝が腫れたり、水がたまることもあります。

痛みが出やすい動作:
・階段の降り
・坂道の下り
・立ち上がり
・しゃがむ動作
・正座   
など

このような動作で特に症状が強く出ることが多いです。

Q3. 何が原因でなるの?

原因1: 筋力の低下
膝を支える筋力が低下することにより、体重を支えきれなくなり、骨同士がぶつかりやすくなります。特に太ももの前側の筋肉(大腿四頭筋)が弱くなると、膝への負担が増えます。

原因2:疲労の蓄積
1とは反対になります。筋力はあるが、仕事日常生活で同じ動作、姿勢などで毎回同じ場所の筋肉に負荷がかかり、偏って使い続けた結果、疲労がたまり回復しきれず、筋肉が正常に働かない状態になってしまい、関節が支えられなくなります。

原因3: 他の部位の問題
腰、股関節、足首などに痛みや問題があると、それをかばって歩くようになります。その結果、膝のバランスが崩れ、膝がねじれたり、過度な負荷がかかったりすることで、変形性膝関節症になる場合もあります。

その他の要因:
加齢
肥満(体重増加による負担)
過去の怪我や外傷
O脚・X脚などの骨格の特徴
など

複数の要因が重なって発症することが多いです。

Q4. 手術しないといけない?

必ずしも手術が必要というわけではありません。
関節が十分に支えられていないため負荷がかかっている状態なので、その負荷を軽減させたり、筋力を強化したりすることで、関節を支えられるようになれば、手術を回避できる可能性があります。
実際、当院でも多くの方が施術とセルフケアを組み合わせることで、手術をせずに日常生活を送れるようになっています。
ただし、状態がかなり進行していて変形の度合いが強く、関節が非常に不安定な場合は、手術をしてから適切なリハビリで安定させる方が、生活の質を保ちやすい場合もあります。
大切なのは、ご自身の状態を正しく理解し、適切な選択をすることです。


実際に来院された50代後半女性の患者様は3カ月ほどで階段の降りる時の痛みが緩和し、今までは足をそろえて一段ずつ降りていたのが、普通に降りれるようになりました。ただし、すべての方がこの期間で改善するわけではありません。やはり各々により状態、症状は違いますので、これより早く改善する方もいれば、時間のかかる方もいらっしゃいます。いずれにせよあきらめず頑張った方は結果が得られやすいと思います。

変形性膝関節症を含め膝の症状をたくさんみてきて感じるのが、体の使い方(筋肉の使い方)に癖があり、どうしても偏ってしまっている方がほとんどです。それが行き過ぎた結果痛みとして症状が出てきます。それを我慢しつつ生活している間に、筋肉では耐えられなくなり関節、骨にダメージが入っていることが多いと思います。そうしてやっと、痛い、辛いのでそろそろなんとかしないとと思う方が多いです。もう少し早めにアプローチ出来たら今は違っていたと思うので、早期発見、早期対策していけばさらによくなるケースは増えるのではないかと思います。

当院でのアプローチ

整体院こころでは、変形性膝関節症に対して、以下のようなアプローチを行っています。

・JTA療法:関節を正しい位置に整えることで、関節内の負担を減らします
・ソマニクス:筋肉の緊張をゆるめ、関節への負荷を軽減します
・関節トレーニング:膝を支える筋肉を強化し、進行を防ぎます

これらの施術により、膝への負担を減らし、痛みの軽減と日常生活の改善を目指します。
また、ご自宅でできるセルフケアの方法もお伝えし、施術効果を持続させるサポートをしています。

まとめ

変形性膝関節症は、膝の軟骨がすり減り骨が変形する症状ですが、必ずしも手術が必要というわけではありません。
早期に適切な対応をすることで、進行を遅らせたり、痛みを軽減したりすることが可能です。それにより快適な生活を送ることも可能です。
当院では、膝の関節の施術として、関節や筋肉の問題を改善し、手術を避けたい方のサポートをしています。
「手術は避けたい」「薬に頼らず自分の体でなんとかしたい」「痛みを何とかしたい」「階段をもっと楽に降りたい」とお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。

【詳しくはこちら】 → 整体院こころ|膝の痛み専門ページ

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